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クリニックブログ

2017.02.23

うつ病寛解後の不眠について

うつ病において、うつ状態が寛解した後も不眠症状が残ることが示されているデータがあります。抗うつ薬(SSRI)による治療で完全奏功と判断されたグループの中で睡眠障害、疲労、興味の損失といった症状が残りやすいとされています。*1

 

また睡眠障害が残ったケースではうつの再発が多いというデータもあります。(60歳以上)*2

 

うつ病が改善した後も不眠が残る場合は注意して見ていく必要があります。ただ漫然と睡眠薬を使用することも心配な方が多いと思います。

 

当院ではその時々の症状において、漢方薬の併用や依存性に配慮してベンゾジアゼピン系に頼らない不眠治療などを心がけるようにしています。

 

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*1 Nierenberg AA et al. J Clin Psychiatry,60,221-225(1999)

*2 Cho HJ et al.Am J Psychiatry,165(12),1543-1550(2008)

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