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クリニックブログ

2017.01.04

DSM5によるパニック障害の診断基準について

心療内科・精神科では疾患の診断に、いくつかの診断基準があります。その一つにアメリカ精神医学会から出版されているDSM(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders)というものがあります。

 

現在最新のものは2013年に出版されたDSM-5となります。今回はパニック障害についてDSM-5の診断基準を説明します。

 

DSM-5ではパニック障害は繰り返される予期しないパニック発作が生じ、発作が起きるのではないかという心配もしくは発作を避けるような行動等をとることが1ヶ月以上持続するとされています。

 

パニック発作の定義は、DSM-5より引用しますと

「パニック発作とは、突然、激しい恐怖または強烈な不快感の高まりが数分以内でピークに達し、その時間内に、以下の症状のうち4つ(またはそれ以上)が起こる。

1 動悸、心悸亢進、または心拍数の増加

2 発汗

3 身震いまたは震え

4 息切れ感または息苦しさ

5 窒息感

6 胸痛または胸部の不快感

7 嘔気または腹部の不快感

8 めまい感、ふらつく感じ、頭が軽くなる感じ、または気が遠くなる感じ

9 寒気または熱感

10 異常感覚(感覚麻痺または熱感)

11 現実感消失(現実ではない感じ)または離人感(自分自身から離脱している)

12 抑制力を失うまたはどうかなってしまうことに対する恐怖

13 死ぬことに対する恐怖」

 

このように、パニック発作だけでも様々な症状があることがわかります。実際にはこれらが組み合わさり、個々の方に比べても症状の程度が異なるので経過や症状をしっかりお聞きすることで判断していきます。

 

パニック障害と診断されれば、薬物療法で発作をしっかり抑えていくことが推奨されますので、薬物療法について説明して副作用に注意しながら診療を行っていくことになります。

 

<引用>

高橋三郎・大野祐監訳:DSM−5精神疾患の診断・統計マニュアル.医学書院、2014

 

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