双極性障害とは気分が高揚して、活動性が増す時期(躁状態)と気分の低下、エネルギーが減少する時期(うつ状態)が繰り返される病気です。そう状態では具体的に下記のような症状がみられます。
躁状態では本人は自分が不調であることに気付きにくく、逆に調子がすごくよいと思ってしまう場合もあります。ただ職場や家庭で周囲に迷惑をかけること増えていくので、会社の方や家族に勧められて受診することもあります。
気分の変動を少なくするために、自分に合ったお薬を使っていくことが大切です
双極性障害では薬物療法が大切とされています。気分の変動を抑えるために、気分安定薬という種類のお薬を使用します。
お薬によっては血液検査で血中濃度を測定して薬の効果や安全性を見ていく必要があります。
双極性障害は薬をやめてしまうと症状が悪化することがほとんどですので、長期的な治療が必要となります。女性の方ですと、妊娠に影響するお薬もありますので、個々に合わせて薬物療法を行っていきます。
自律神経は内臓の機能やホルモン分泌などの器官を調整する神経です。 自律神経には「交感神経」と「副交感神経」の2種類があり、呼吸や消化や代謝といった基本的な活動のバランスを保っています。しかし、ストレスなどの刺激が長期間続くと、その2つの神経のバランスが崩れ、自律神経失調症になってしまいます。 具体的には下記のような症状がみられます。
体の異常は心の異常と連動していることが多く、ストレスがかかったときにこれらの症状がよく起こります。 自律神経失調症はうつ病やパニック障害などの他の病気と合併している場合も多くあります。
ストレス負荷を避けて、睡眠・食事など生活のリズムを整えていくことが大切です
一時的なものであれば自然に治ることもありますが、症状が重い場合は治療が必要になります。
治療は症状を抑えるお薬を使ったり、生活リズムの基本である睡眠がしっかりとれるような生活指導を行ったりします。
症状によっては漢方による治療ができますので、ご相談ください。
適応障害とは、社会環境にうまく適応することができずに、様々な心身の症状が現れて社会生活に支障をきたすものをいいます。 以下のような状況で起きることがあります。
適応障害では不安、うつ状態、混乱などの精神症状や不眠、食欲不振、身体のだるさなどの身体的な症状など様々な症状が現れます。
原因となっていることについてしっかりとお話を聞いて治療を進めていきます
一時的なものであれば自然に治ることもありますが、症状が重い場合は治療が必要になります。治療は症状を抑えるお薬を使ったり、生活リズムの基本である睡眠がしっかりとれるような生活指導を行ったりします。症状によっては漢方による治療ができますので、ご相談ください。
過敏性腸症候群は、おもにストレスに反応して下痢や便秘を慢性的に繰り返す病気です。内科で検査をしても異常がなく症状が持続する場合は、過敏性腸症候群の可能性があります。 具体的には下記のような症状がみられます。
生活指導と薬物療法を組み合わせて治療をしていきます
過敏性腸症候群ではストレスが原因ですので、ストレスを減らす生活ができるか一緒に考えていきます。
症状が強かったり、持続する場合は症状を抑えるお薬を使用することもあります。
また漢方薬による治療でよくなる場合がありますので、漢方を使用することもあります。
ADHDとは多動性と衝動性と不注意を特徴とする発達障害の一つとされています。12歳未満から下記のような症状を認めます。
適応障害では不安、うつ状態、混乱などの精神症状や不眠、食欲不振、身体のだるさなどの身体的な症状など様々な症状が現れます。
がんばってもなぜか周りと同じようにいかないなど、
悩まれている方は一度ご相談ください
簡易的なスクリーニング検査を行って、ADHDが疑われれば心理社会的なアドバイス等と行います。
症状が強く、日常生活に影響が出ている場合は必要に応じて薬物療法を行います。薬によっては効果が出てくるまで8週程度かかるものもありますので、しっかりと服用して効果をみていくことが大切です。大人のADHDはうつ病や不安障害の方の中に隠れている場合もありますので、治療をしてもうつや不安がなかなかよくならない場合はADHDに関する質問をさせていただくこともあります。