2016.11.21
レム睡眠行動障害の症状と治療について
レム睡眠期では筋肉の緊張が解けるという性質があります。
レム睡眠行動障害ではこの筋肉の緊張が解けない状態となり、睡眠中も動くことが可能となり、夢を見ている間等に複雑な運動を行ってしまう状態となります。
レム睡眠行動障害の約4割は頭部外傷やアルコール、睡眠不足などによって引き起こされ、6割は特別は誘引がないものになります。
認知症の一つであるレビー小体型認知症でこのレム睡眠行動障害が起きやすいとされています。
症状は寝言が多くなる、睡眠中に手足を動かす、歩き出すなどがみられ、場合によっては物を蹴ったり殴ったりすることもあります。
薬物療法としてレム睡眠を抑制する作用があるクロナゼパム(リボトリール、)が使用されます。副作用としてふらつきが出現することがあるので、高齢の方の場合は使用に注意します。
症状や原因によっては、その他の薬剤を使用することもあります。