2016.11.09
社会不安障害(社交不安障害)の基準とは?
精神の疾患の診断基準として、DSM-5(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders Fifth Edition)というアメリカ精神医学会が発行しているものがあります。
社会不安障害の診断基準の一部を抜粋します。
A. 他者の注視を浴びる可能性のある1つ以上の社交場面に対する、著しい恐怖または不安。
B. その人は、ある振る舞いをするか、または不安症状を見せることが、否定的な評価を受けること になると恐れている。
C. その社交的状況はほとんど常に恐怖または不安を誘発する。
D. その社交的状況は回避され、または、強い恐怖または不安を感じながら耐え忍ばれる。
このような症状が6ヶ月以上続くものを社会不安障害と診断します。
不安自体は誰にでもある感情ですが、過剰となると日常生活に支障をきたすようになります。
不安が強くなると、不安を感じる状況を回避したり、自律神経症状(動悸、過呼吸、ふるえなど)が出現することもあります。
日常生活に影響があるレベルの不安が続く場合は治療が有効な場合もあります。