2016.11.16
認知症周辺症状への対処方法 ②幻覚
認知症に伴う精神症状として幻覚がみられることもあります。
例えば、「ドアのところに黒い人が立っていた」「庭を小さな女の子が歩いていた」などと実際にはいない存在を知覚してしまう場合もあります。
アルツハイマー型認知症の方では見たものをはっきりと言えない特徴があり、レビー小体型認知症では鮮明な幻視が見られたりします。
また幻視がある場合はせん妄という状態を疑う必要がありますので、その検索を行っていき個々に合った対応を進めていきます。
対応としては、あからさまに否定するのではなく、病気の症状と理解し、「そのようなものが見えたんだ。私には見えなかったけれど。」などと、同調するでもなく支持的に接することがよいようです。