2016.11.18
高齢者のうつ病の特徴
高齢者ではうつ病の特徴が若年者と多少異なることがあります。
以下に高齢者でのうつ病の特徴を挙げてみます。
・心気妄想(自分が大きな病気にかかっていると思い込む)や罪業妄想(罪を犯してしまったかのように自分を責める)などの精神病症状が多い
・身体疾患の併存や心理社会的要因が影響して、抗うつ薬による治療に反応しにくい
・身体症状(便秘、痛みなど)へのこだわりが強い
また高齢者の方では認知症の症状がうつ病の症状と取られる場合もあり、認知症との鑑別が必要となります。
高齢の方では内科疾患などで様々な薬剤を服用している方も多いので、お薬の相互作用にも注意して治療を進めていきます。