2017.01.15
うつ病の急性期の過ごし方
うつ病の治療ではSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)、SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤)、NaSSA(ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ剤)などのお薬が主に使用されます。
また不眠がある方では睡眠薬や不安の強い方では抗不安薬が使われることもあります。
薬物療法も大切ですが、休息も大切となります。急性期はどのように過ごしたらよいのでしょうか。
急性期では治療の効果が徐々に現れ始め、回復していく時期となります。症状には波があり、焦らず向き合う必要があります。
最初の時期では「何かやらなければ」「早く治さなくては」と焦る方も多い印象です。回復していくには6週間から3ヶ月程度はかかることが多いのでそのことをお伝えして、なるべく焦ってしまうことがないよう治療を進めていくように心がけています。
周りの人に頼ることを躊躇される方もいらっしゃいます。うつ病では今までの自分とは異なる状態になっていますので、少なくとも回復するまでは周囲に助けを求めたり、サポートを受けることは自然なことです。自分を責めずにまずはゆっくり休むことが大切な時期となります。